カーペットや絨毯の奥にある汚れを掃除するポイント

汚れる原因、掃除するタイミング

子供やペットのいる家庭で非常に汚れやすいのがカーペットです。
賃貸住宅やマンションなどの集合住宅では、フローリング部分を傷めないようにすることと階下への防音効果のために、大きなカーペットを敷いているという人が多いことでしょう。

しかしカーペットや絨毯、布製のソファーなどはものをこぼしたりしたときにシミになりやすく、一度汚れが染み付いてしまうと完全に落とすのが難しくなってしまいます。

カーペットや絨毯などのシミ抜きは、プロの清掃業の人にとっても難しい作業の一つです。
腕のよい清掃業者であるかを見分けるために、カーペットのシミ抜きを見るという方法もあるくらいです。

カーペット汚れは、通常であればホコリやゴミなど日常的についてしまうものとなっています。
それらは掃除機を使って丁寧に吸い取って行けば、ほとんどのものは綺麗にすることができます。

問題はジュースや食べ物、子供やペットの糞尿といったようなものをこぼしてしまった場合です。
そうした汚れは一旦しみつくとなかなか抜くことができず、処置が悪いとそれ以降ひどい悪臭を放つようになってしまいます。

カーペットや絨毯清掃で重要なのは、大きな汚れはできるだけ早めに取り除くということです。
ほとんどのカーペット、絨毯は新品出荷時にある程度の防水効果を持っているので、こぼしたものがすぐに染み込むということはありません。
ですのでこぼしたとわかった瞬間に素早く取り除けば、ほとんど染み込むことなくきれいに回復をすることができるのです。

掃除の仕方、必要な道具

もしジュースなどを大量にカーペットにこぼしてしまったら、まずは大きめのタオルや雑巾を用意して落ちた液体を吸い込みます。
量が非常に多い場合はスポンジなどを使って、とにかく早くに水分がなくなるようにしていきましょう。
手元にバケツを置いておくと便利です。

この時に注意したいのが、しみこみそうになった汚れを水拭きタオルでゴシゴシと横に擦ってしまわないということです。
カーペットや絨毯のシミ抜きをするときには、決してこすらず、上から布をあててトントンと叩くようにするのが基本です。
プロの清掃業者になると、専用洗剤を粉でまいて、それが汚れを浮かせるのを待ってトントンと拭い取るようにしていたりします。

家庭で行う場合にはまずざっとシミになった部分を濡れ雑巾でトントンと浮き上がらせたら、次に炭酸水(飲料で売っているものなど)をタオルに含ませて、汚れの部分に押し当てましょう。
そこをまた軽く叩くようにしていくと、かなりしっかり汚れを取り除くことができます。
炭酸水に含まれる二酸化炭素は汚れを浮かせてくれる働きがあるので、それを利用すると便利です。