食器の黄ばみを解消するには

汚れる原因、掃除するタイミング

毎日の食事に使用する食器類ですが、古いものになるとなんとなく色彩がくすむような古ぼけた印象になってしまいます。
レトロガラスのようにわざとくすませたようなものもありますが、もともとはピカピカだった食器が色をくすませるというのは、食事をする家族にとっても楽しいことではありません。

食事をよりおいしく見せるためには素敵な食器を使用することが大切ですので、食器のくすみは早めに取り除くようにして、新品に近い状態に回復させてあげましょう。

くすみや汚れがつきがちなものとして、お茶やコーヒーを入れるマグカップや、色素のあるものを切るまな板、また色やくすみが目立ちやすいガラスがあります。
白い平面皿もよく見ると全体的にくすんだようになっていることがあるので、毎日頻繁に使うお皿は定期的に漂白をしてあげるとよいでしょう。

ちなみに食器につく汚れにもいくつかの種類があります。
例えばご飯や麺類をよく入れる容器にはデンプン汚れが付きやすく、肉や魚などの主催を入れるお皿はタンパク質汚れがつきます。

コーヒーやお茶の容器につく汚れは「茶渋」といった呼び方がされることもありますが、これはタンニンという色素成分が元です。
食器汚れの中でももっともしつこいのがこの「茶渋」ことタンニン汚れで、毎日きちんと洗っているつもりでも、どうしてもこびりつき汚れになって残ってしまいます。

掃除の仕方、必要な道具

食器類の黄ばみや黒ずみを一気に解消するのが食器用漂白剤の利用です。
商品名で言うと「キッチンハイター」が代表的ですが、その他にもキッチン用漂白剤として廉価版が多くのメーカーから販売されています。

キッチンハイターの主成分は次亜塩素酸ナトリウムという塩素系の漂白剤で、他にも水酸化ナトリウムやアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(界面活性剤)が含まれています。
他の類似品を見てもだいたい内容成分は同じであることが多いので、どれを選ぶかは好みの問題と言えるでしょう。

最近ではそうした塩素系漂白剤の他に、酸素系漂白剤もキッチン用製品として販売されているのを見かけます。
酸素系漂白剤の場合、主成分は過炭酸ナトリウムで、水に触れることで炭酸ナトリウムと過酸化水素に分解します。
いずれも使い方はだいたい同じで、大量の水の中に適量を溶かしてその中にきれいにしたい食器類を入れていく形です。

食器に使用されている材質はほとんど陶器やガラスであるとは思いますが、特殊なプラスチックなど、中にはそうした漂白剤を使うと形状や色に影響が出てしまうものもあります。
使用をする前にはきちんと洗剤の注意事項を読み、適合した食器のみを使うようにしてください。