リビングの収納アイデアについて
住宅におけるリビングの役割
戸建て住宅やLDKタイプのマンションに設置されているリビングは、そこに暮らす人にとって交流と憩いの場になる重要な部屋です。
まず先に「リビング」とは何かということから説明をすると、意外にも登場した歴史は浅く20世紀に米国の住宅で使用されるようになった様式のようです。
機能は「住宅内の応接室」と位置づけられており、お客が自宅を訪れた時に最初に通す部屋であるとともに、家族が団欒する場所として使用されてきました。
いわばその家を初めて訪れた人が最初に通される家庭の「顔」となる場所であったことから、他のプライベートな個室よりもキレイに保たれるべきという意識が生まれました。
米国においては知人を招いてのホームパーティーが頻繁に行われることから、パーティールームとしてリビングが使用される側面もあり、広いリビングを持った住宅は一つのステータスとなっています。
日本ではホームパーティーという習慣がないことと、リビングとは別の「客間」という住宅概念があることからどちらかというと外部の人のための部屋というよりも、家族全員のつながりを重視するための部屋という捉え方がされるのが一般的です。
家族の共有スペースであるリビングに保管をされる品物は、その家庭で生活をしている人たちが誰でも自由に使える共有物ということになるため、収納概念の基本は「誰でもすぐに何があるかわかるように」ということになります。
一方でリビングには家庭全般に使用される清掃用具やサニタリー商品を保管するための棚を設けられることも多く、そうしたあまり表に出したくないストックをうまく収納するという機能も求められます。
リビングのインテリアコーディネートの基本は広さ
リビングコーディネートをするときに最も大切にしたいのが「広さ」を維持するということです。
リビングスペースはその住宅内で最も広く取られていることが多いのですが、広いからといってやたらと収納家具を置くようでは本来の機能を果たすことができません。
インテリアを置いたり収納家具を設置したりする場合にも、全体のバランスを壊さないようバランスのよい配置にしていく必要があります。
リビングに置く収納家具としては「テレビボード」「チェスト」「オープンシェルフ」といったものが代表的です。
全体としてあまり背の高い家具は置かないようにするか、もしくは壁前面を収納にしてしまい「たくさんの家具が置かれている」という感覚をなくすようにすることが求められます。
子供が小さく個室がないうちはリビングがそのまま子供部屋としても機能をします。
その場合子供用スペースを一角に設けるようにし、収納家具も一か所にまとめるようにすると広さと機能を並立させることができます。