部屋の壁紙の汚れを落とす掃除術
汚れる原因、掃除するタイミング
部屋を囲んでいる壁紙は、知らず知らずのうちにうっすらと汚れてしまうものです。
新築住宅やリノベーション住宅などでは、厳選してお気に入りの壁紙を選ぶことと思いますが、数年くらいするとなんとなく薄汚れたような、くすんだような色合いになってしまいます。
賃貸住宅における敷金返還の額を決める基準として全国で採用されている「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(国土交通省)」によると、新品の壁紙・クロスに張替えをしてから6年が経過したものは原状回復義務は借主1円となるとしています。
これは新品の壁紙であっても6年間室内に張ってあると日光や空気中の汚れなどによる劣化が起こり、価値がなくなってしまうためです。
ですので持ち家やマンションの人も、6年を経過した壁紙は減価償却の価値としてはほぼ0円になるのだという気持ちで清掃をしていくようにしましょう。
もちろん定期的にきちんと清掃をしていくことにより、6年以上が経過しても美しい見た目を維持することができます。
清掃の時期としては特にいつというきまりや基準があるわけではありません。
例えば人が多く利用する子供部屋のドア付近など手垢が付きやすい場所や、ジュースをこぼしたり落書きがあったりするようになってきたら、一度きっちり汚れを落とすといった習慣づけをしておくと良いでしょう。
掃除の仕方、必要な道具
壁紙の汚れの多くは皮脂汚れなどの油汚れです。
扉の近くやソファーなどの近くはどうしても人が多く通って壁に触れることになるので、そこで手垢がつきやすく、蓄積されてうっすら黒い色になったりします。
またタバコを室内で吸う人がいると、みるみる室内のもの全体がニコチンやタールで汚染されていくことになりますので、簡単に落とすことができない汚れになってしまいます。
手垢やホコリなどの油汚れには、重曹などのアルカリ性洗剤を使うのがおすすめです。
油汚れや手垢、皮脂汚れは酸性であることから、アルカリ性の性質を持った洗剤を使うことにより、簡単に汚れを浮かせて取り除くことができます。
使い方としてはまずドラッグストアなどで工業用(清掃用)の重曹を購入してきて、水で薄めてから雑巾につけて汚れのある壁紙の部分を拭いていきます。
汚れが強い場合はスプレーにして吹き付けてもよいのですが、あまりにもひどい黒ずみの場合、汚れが浮いてくるとそこから液垂れ模様になってしまうこともあります。
吹き付けて汚れを浮かす時にはその場を離れず、乾燥する前に拭き取るようにしましょう。
水場に近い壁紙など、カビが発生してしまっている場合は、重曹水にお酢を加えるとよりきれいに落とせるようになります。